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自然は感覚で知るもの
子どもたちに自然や生物のことを教えるには、森のなかに連れ行って放しておくのが一番です。あまり面倒を見すぎると、子どもたちが自分から面白いものを見つける気持ちを失わせてしまいます。
自分で見つけた虫は、どんな虫でも面白いのです。珍しい虫を捕まえてきて、ほらって見せても何も面白くありません。
葉っぱは、一つとして同じものはないのに、ディテールの見えない大人の目には、すべて同じ葉っぱとしてしか見えません。子どもたちは、一匹一匹の虫が持つ実にささやかな違いや、一枚一枚の葉っぱを見分ける目を持っています。
でもそれは、幼いころから自然に触れていないと育たない『感覚』です。だから、大切なのは、すべてのものに違いがある自然や生物、つまり、本物のディテールに子どもを触れさせておくことなのだろうと思います。
養老 孟司
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